メタモルフォーゼ

パッケージ画像が……どうしても見つかりませんでした……(小声)

国籍 アメリカ
製作 2003
販売 ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

 「ユニバーサルの映画」≠「A級」

 レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじからどうぞ。

【あらすじ】
宇宙飛行中、隕石で傷を負った飛行士が帰還後に死亡。その直後には宇宙センター周辺の住民が次々と行方不明になった。事件を追う宇宙センターは、蛾に似たDNAを持つエイリアンを発見。それは恐るべき勢いで増殖を開始していた! 48時間以内に全ての感染経路を絶たねば、アメリカが核攻撃で滅びる運命に!

ストーリー………C
モンスターの質…C
キャラクター……C
設定………………C

総合………………C
おすすめ度………C


【良い点】
・話の展開のさせ方はなかなか良い

【悪い点】
・割と強引な展開
・モンスター映画としては物足りない

 出ました、評価オールC。手抜きじゃないよ。
 B級モンスター映画にしてはやや珍しく、バトルやギャグ路線で押してゆくのではなく、設定を詰めて話を進めてゆくタイプの映画です。敵エイリアンの特性はなんなのか、なぜそのような行動を取るのか、次にどう動くのかなどを解明してゆく過程が見どころの一つ。反面、割と強引な展開、モンスターの造形がパッとしない、バトル分不足などの理由から、モンスター映画としての立ち位置は微妙。興味のある方だけ見ればよいのではないでしょうか。
 ちなみに、個人的には嫌いじゃないです。






【以下、ネタバレ注意!】






 全項目オールCという久々の手抜き平凡評価です。ただ、良い点も悪い点もなくただただ平凡、というよりは、良い点もあるが粗も目立つのでプラスマイナスすると平均レベル、という意味合いが強い映画でした。早速良い点から見てゆきましょう。



 今作の良い点は、話の展開のさせ方です。


 この映画の基本的な流れは、「宇宙から寄生型エイリアン飛来→人間に感染→拡大→殲滅」というものなのですが、この流れ自体はおかしな繋がりもなく基本的にスムーズ。(多少の強引さはあれ)ぶっ飛んだ展開というのは少なく、割と丁寧に話を進めてくれるため、見ていても頭の中がこんがらがったり、ということはありませんでした。

 特に今作は、モンスター映画としては珍しく設定を詰めてゆくタイプの映画なので、そういった展開が好きな自分的にはなかなか楽しめました。モンスターの習性、行動原理や、人を襲う理由などを少しずつ解明し、しっかりと説明し、それを元にして対策を考えてゆく、という姿勢が最後まで保たれているのはなかなか好感が持てるポイントでした。エイリアンは最初に寄生した人間と同じ血液型の人間のみを寄生対象にしており、それ以外は餌として増殖してゆく、という設定はなかなか面白かったと思います。



 では続いて、悪い点を。今作の悪い点は、割と強引な設定、展開があるということと、モンスター映画としてはイマイチ物足りない、ということの二点です。


 先ほど、展開のさせ方自体はスムーズで、設定で押してゆく流れは良いと書きましたが、この中にちょこちょこと強引な部分があるんです。例えば、何を思ったか仲間も呼ばずに敵の巣窟に突っ込んでみたり、いきなり核攻撃の話がぶっこまれたり……などなど。


 また、モンスターの生態を解明しつつ、それを元に対策を進めてゆくという展開は良いとも言いましたが、その肝心のモンスターの出来が今作においては微妙の一言。特に、地球外の生命体という設定なのに見た目も習性も完全にただの蛾というのはいかがなものか。

 その蛾が人間に寄生した後も、見た目はただの人間と全く変わらず、戦闘という要所のみで昆虫化した新しい手足を使う……といった感じなので、モンスター映画としては派手さ不足で盛り上がりに欠けます。そのため、モンスターの活躍の場がかなり少ないという寂しさもありました。



 総評ですが、話の流れ自体は悪くなかったものの、若干設定上強引な部分があったり、終始盛り上がりに欠けたりといった弱点もあり、総合すると平均レベル、という出来の映画でした。個人的にはそこそこ楽しめましたが、やはりモンスターの造形が非常に雑で微妙としか言いようがないというのは、モンスター映画としてどうかなと思います。

 ただ、敵の特性を的確に掴みながら対策を立て、話を展開させてゆくという流れ、それを最後まで貫こうという姿勢自体は個人的にはかなり好きでした。これでモンスターの造形さえまともで、もっとモンスターに活躍の場さえあれば……と残念に思います。蛾に興味があればどうぞ。