デスバーガー
デスバーガ―
国籍 アメリカ
製作 2007
販売 やっぱりアルバトロス

 深夜のハンバーガーショップにドライブスルーを利用しに来たカップル。ハンバーガー2つとLサイズのポテト1つ、オレンジジュースとコーラを注文してその場を後にした二人。しかし、彼らは知らなかった。まだ暖かい袋の中で蠢く、ハンバーガーの姿に擬態した恐るべきモンスターの正体を……
 (みたいな内容の映画では)ないです

 レンタル版を吹替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじからどうぞ。

【あらすじ】
深夜のハンバーガー・ショップ「ヘラ・バーガー」で猟奇的な殺人事件が起こる。現場に駆けつけた刑事は、女子高生のマッケンジーに疑いの目を向ける。しかし、マッケンジーにはアリバイがあった。その後第2、第3の殺人事件が起こってしまう。目撃者の証言で「ヘラ・バーガー」のマスコットが現れるというが…。次第に意外な事実が明らかとなっていくが、犯人の魔の手はマッケンジーに及んでいく。

ストーリー………C
キャラクター……C
設定………………C

総合………………C+
おすすめ度………C


【良い点】
・安定感あるよな

【悪い点】
・話が単純かつ割と投げっぱなし

 諸々の要素が標準レベル、ないしそれ以上の実力を秘めた映画だったと思います。全体的にコメディチックなスプラッター映画なので、「グロいのダメなの」という人もそれなりに見れそうではありますが、「もっとシリアスチックなスプラッター期待してたのに」という人には全く許容されない可能性大なので、好みが激しく出る映画、かもしれません。







【以下、ネタバレ注意!】 






 ヘラバーガーへようこそ! 死ね!
 嫌な客にも真摯(意味深)に対応する接客業者の鑑

 さて今作の内容ですが、過去にいじめを受けて死亡した男の子の亡霊がピエロとなって蘇り、クソ生意気なガキどもを軽快なカメラワークとBGMで次々と殺害してゆく、という内容です。正直言ってそれ以上でもそれ以下でもないのですが、少し思ったことをつらつらとしたためさせていただきますわ(豹変)



 さて、ではまずは良い点から。今作の良い点は、全体的なまとまりが良く、安定感がある、と言うことです。


 今作、軽快なフットワークから繰り出される殺戮シーンで幕を開けてからというもの、基本的にそのスタンスが崩れることはありません。基本的にはホウチョウ・ブレードによるスタイリッシュな斬殺ですが、電子レンジで頭をチンしたり、投げ包丁での一撃など殺し方もそこそこ多彩。

 その上殺害シーンは、コマ送りのようなカクカク加速技術を(無駄に)盛り込んだ仕様となっており、ホラー的な襲われる恐怖や、ねっとりとした殺害を描くスプラッター特有の嫌悪感を犠牲にして、スタイリッシュさ、軽快でノリの良い殺害シーンにパラメーターを全振りしたような内容になっていました。これこそが今作一番の長所であり、また個性でもあります。



 では続いて、悪いと思った点を。今作における悪い点は、話が単純で結局投げっぱなしになっている、ということです。


 今作のストーリーは実に単純、というよりないも等しいレベルで、結局「ピエロが若者を殺す→ヒロインがメッセージを受信する→フラグ立て→ピエロが若者を……」の繰り返し。ピエロの正体は判明する上、その殺害動機も割としっかりとしたものが提示される(かつていじめをされた奴らへの復讐)ものの、最終的にはヒロインの恋人がピエロ2世として復活するというベタかつ見事な丸投げエンド。殺害動機もベタ、展開も単純、設定もありがちという、まさに普通&普通な内容でした。


 とは言え、しっかりした殺害動機が存在すること、ベタでもそこそこテンポよく進み飽きにくい展開など、評価できるところは多々あります。むしろ、軽快な殺人シーンと合わせて、難しいことを考えずに見る分にはこれでぴったりかな、とも思ったり。ちょっとひねりがなさすぎるかな、と言うくらいで、取り立てて騒ぐほどダメな部分はないと私は思います。


 しかしここで問題となってくるのは、ではその「軽快でコメディチックな殺人シーンが受け入れられない」という場合にどうなるかと言うことです。この映画は終始スタンスがブレないと言いましたが、逆に言うとそれは一度無理だと思ったら終始無理だということです。まあ、こんなタイトル&パッケージなので、「非常に真面目なスプラッターを期待して見た」という人は少数派だと思うのですが、そういう好みの方にはとことん向かないだろうなぁ、と思って見ていました。



 総評ですが、良い点悪い点どうこうの前に、結局このコメディチックに殺人が行われるノリをどこまで許容できるかが全てと言っても過言ではない映画です。ふざけたタイトルとネタチックなパッケージがその選別に一役買っているのが救いでしょうか。

 ですがまあ、私自身はこのノリ嫌いじゃないですし、全部が全部無難な仕上がりになっているよりは、こういう何か一つぶれないスタンスを持った映画の方が評価できるかな、と思いました。個人的にはなかなかおススメですので、難しいことを考えず頭空っぽにして視聴してみてください。


 ※以下、余談
 今作のラストにはNGシーン集らしきものが入っていたのですが、急な用事が入り「後で見よ」と思って一時停止していたのを忘れてDVDを返却してしまったので、肝心の(?)NGシーン集を見れていません。どんな内容だったか微妙に気になるので、見た人は誰か教えてくれませんか(小声)