スケート・オア・ダイ
スケダイ
国籍 フランス
製作 2008
販売 角川エンタテインメント

 「スケート(で逃げる)か死か!」という趣旨の題名だと思うんですがあってますよね?

 レンタル版を吹替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじからどうぞ。

【あらすじ】
パリを舞台に、スケートキッズと殺人犯との恐怖のチェイスを描くスケボーアクション。スケーターのミッキーとイドリスは、ひょんなことから殺人事件を目撃してしまう。警察に駆け込んだふたりだが、そこで出会った刑事こそが殺人事件の犯人で…。


ストーリー………C
キャラクター……C
設定………………D

総合………………C
おすすめ度………C


【良い点】
・逃走劇中心で話がダレにくいので見てはいられる

【悪い点】
・ストーリーがスッカスカ
・とにかく見どころに欠ける

 「感想は?」と聞かれれば自然と不満がつらつらと出て来るような出来栄えであるにもかかわらず、見てはいられるからか不思議と標準レベルの出来、ということで収まってしまった映画です。とにかく見どころに欠けて印象が薄い映画なので、見てから一週間もすれば綺麗さっぱり内容が抜けている……かもしれません。






【以下、ネタバレ注意!】






 凄くどうでもいいんですけど、見終わった後何故か「栄光のヤキニクロード」が見たくなったので借りてきて見ました。やっぱり面白かったです。なんで見たくなったのか、コレガワカラナイ。

 さて今作ですが、「スケボー少年が警察官による殺害現場を目撃してしまい、警官たちに追われながらも得意のスケボーを駆使して逃げまくる」という内容のお話になっております。一応カテゴリーはサスペンスにしておきました。謎解き要素はないですが。

 では早速、詳細な内容を見てゆきましょう。とりあえず悪い点から。



 今作の悪い点は、ストーリーがスッカスカであることと、とにかく見どころに欠けるということです。


 この映画のあらすじは先に書いたとおりですが、内容自体はこれ以上でもこれ以下でもなく非常にスッカスカ。そもそも、この状況を打開するための策を考える暇もなく、どこに逃げるとかいうことも一切考えずにただあてもなく逃げまくるだけで、おまけに犯人の一味が警察官だったということは序盤に判明してしまうため、話がちっとも広がっていかないのです。

 そして恐ろしいことに、今作は最初から最後までずっとこんなノリが続き、この事件の裏に隠された陰謀が明らかになったり……という要素も一切ありません。誇張無しで、「汚職警官の殺害現場見ちゃった少年たちが追われる」だけの映画で、それ以上の要素というのはガチでないのです。


 これと咥えて問題なのが、見所が全然ないということ。上述のとおり、今作は基本的にずっと追われるだけ&内容がスッカスカな映画なので、手に汗握る逃走劇部分を見どころとして置きたかったのだと思うのですが、これがどうにも微妙

 スケートを使ったチェイスはいうまでもなくスピードが車や自転車以下で疾走感がなく、かといってそれらにない魅力があるかと言われると非常に微妙。車では入り込めない狭い場所への逃走や、三次元的なアクションを組み入れてくれれば光りそうではありますが、今作においてはこの「車や自転車では出せない部分」についてはほとんど機能していませんでした。

 ストーリー上の見所も先述のとおりほとんどなく、肝心の逃走劇もこの有様。しかも、今作に登場する汚職刑事たちは非常に脳筋で、近くに別の警官がいるのに非武装な主人公たちに向けて安易に銃をぶっ放しまくってお咎めを喰らうという超無能追われる側も考えなしに逃げていれば、追う側も考えなしに追っているだけなので、正直退屈でした。もっと知能とか情報網駆使したチェイスしてホラホラ。



 と、ここまで不満タラタラなレビューになりましたが、そんな今作においても一つだけ良い点が。それは、逃走劇自体は必死に逃げている感が伝わってくるので、一応見てはいられる点です。

 まあ、これについてはそう長々と語るほどの内容はないんですが、開幕からすぐ追われる展開が始まって相手が警察だと即行で判明、後は何も信じられずに自分と仲間だけを信じて逃げて、逃げて、逃げ続けて、ちょっとした頭脳プレイの後また逃げて……という展開自体はなかなかのスピード感とそこそこの緊張感があって見てはいられました

 不満ばかりが出てくる今作が不思議と標準レベルの評価になってしまったのは、間違いなくこのおかげだと思います。しかし、先述のとおりスケボーの機能していなさ、脳筋刑事とのつまらないチェイス、見どころのなさという部分を消せているわけではないので、やはり微妙な印象しか残りませんでした。



 総評ですが、良いとも悪いとも言えない見どころに欠ける超凡作です。もうちょっと話の広げようやスケボーの見せ方に幅が持てたのでは、と思うだけに残念です。面白くなくはないので、興味を持たれた方は是非どうぞ。