口裂け女 IN L.A.
口裂け女INLA
口裂け女が出てくる映画だと思ったら、日本から陰陽師が来米してサタンを消し去る映画でした。
レンタル版を字幕で視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】


【あらすじ】
口裂け女の噂が広まるロサンゼルス市。ある日、友人のモニカを口裂け女によって殺されてしまったクレアは、都市伝説研究者である姉のサラが口裂け女ではないかと感じ始める。しかし、やがてこっくりさん、ゾンビ、幽霊などによる事件も起こり始め…。日本の都市伝説ホラー、そして西洋ホラーのゾンビや悪魔などを日本的な恐怖描写で描いたホラー作品。

ストーリー………C
キャラクター……A
モンスターの質…C
設定………………D

総合評価…………C+
おすすめ度………B

【良い点】
・陰陽師風蓮パートが異様に面白い

【悪い点】
・それ以外の出来が微妙

 陰陽師風蓮さんパートめっちゃ好き。あといらない。






【以下、ネタバレ注意!】







 口裂け女とかゾンビとか余計なもん入れずに全部陰陽師風蓮だけで一本作れば良かったんじゃないですかね(正論)

さて今作ですが、「アメリカに口裂け女が現れてさあ大変!?」という内容のパニックホラー映画の皮をかぶったオムニバスホラー映画です。というより、棒読み陰陽師映画です。正直口裂け女とか空気だぞ。
 ところで、ネット上の評価を見てると陰陽師に触れてるものがあんまりないんですが風蓮さんファンいないんですかね? 私はめっちゃ好きなんですが……。

 では、さっそく詳細な内容を見てゆきましょう。まずは悪い点から。



 今作の悪い点は、 一部パートを除いて出来が微妙過ぎることです。


 まずそもそもの話、この映画、口裂け女がロスで大暴れする映画かと思いきや、まさかのオムニバス映画だったんです。つまり、「口裂け女編」以外にも「こっくりさん編」「陰陽師風蓮編」「ウメコの友達編」などの短編が寄り集まって作られた映画だったのです。
 ちなみに、一応口裂け女編が一番メインの話扱いにはなっていますが、ほとんど陰陽師さんが持って行ったので空気でした。まあそれはいいとして……。

 それではそれを踏まえて、この映画の問題点をお話しします。それは何かというと、陰陽師風蓮編以外の話が非常に微妙で面白くないこと、これでした。

 まず、メインディッシュの「口裂け女編」若干のサスペンス要素くらいしか見どころがなく、全体的にかなり地味。続く「こっくりさん編」も、ドロドロ三角関係の熱いレズ展開だけが見ものと言えば見ものですが、ホラー的な見どころはありません。半面、一つ飛んで「ウメコの友達編」はホラー的にはそこそこ頑張っていますが、やはり見どころや盛り上がりに欠けていました

 とまあ、本編の大半がこんな具合の惨状だったので、順当に評価すればC-D+程度のクオリティでしかなかったのですが、この評価を覆す高評価ポイントが今作にはありました。



 というわけで、以下はその今作の良い点についてです。この映画の良い点、それは、陰陽師風蓮さんパートがクッソ面白いということです。 


この映画三本目の短編を飾る陰陽師風連編ですが、これがもうギャグとしてはホームラン級の面白さ。口裂け女など、日本の都市伝説がアメリカで猛威を振るい始めたことに対抗するため、日本から陰陽師が来米する、という展開からこの短編はスタートします。もうこの時点で草生える。

 その後、日本人のはずなのに日本語片言の陰陽師、「風蓮」さんが、死者をよみがえらせて僕にする謎のシャーマン神父と陰陽師パワーを用いたガチの肉弾戦を繰り広げたり、その後に日本語ペラッペラの自称サタンが登場して、陰陽師煽りまくって舐めプした結果瞬殺されるなど、短いながらも話の構成や盛り上がりのさせ方、見どころの作り方、印象に残るキャラ作りなどもろもろの要素がギャグとして完璧に近い出来で、終始笑いっぱなしでした。マジで、このパート見るためだけにこの映画を視聴する価値はあると思います。風蓮さんだけで一本映画作るんだよおう早くしろよ。

なお裏を返せば、「陰陽師風蓮」パート以外は見どころもなく面白くないことに咥え、風蓮パートもアクが強めの設定ですので、このパートが合わない人にとっては今作はまさに見る価値がないとまで言えてしまいます。悲しいなぁ。



 総評ですが、 良くも悪くも風蓮さんが面白いだけの映画でした。ギャグパートは風蓮さんが、ホラーパートはウメコさんが、百合パートはコックリさんが持って行ったので、口裂け女さんには申し訳程度のサスペンス要素しか残っていません。口裂け女ってなんだよ(空気)。