デッドウォーカー
デッドウォーカー

 拷問に自信ニキめっちゃ好き。
 レンタル版を字幕で視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】


【あらすじ】
謎のウィルスが蔓延し、瞬く間に荒廃した街。感染者は凶暴なゾンビへと変貌を遂げ、次々に人間を襲っていた。夫と娘を失いながらも間一髪で逃げ出すことに成功したアリスは、途方に暮れ街を彷徨っていた。その後、非感染者のスティーヴンと、妹を守り切れず悲しみに打ちひしがれるピーターと遭遇し、3人は行動を共にする。だが、安全な場所を求めて逃げ続けてもなお、ゾンビの大群が押し寄せるのは時間の問題だった。ある時、車のラジオから、"非感染者用のフェリーが出るので港に急げ"と放送を耳にしたアリスとスティーヴン。信憑性に欠けると否定的なピーターをよそに、かすかな希望と期待を胸に港を目指そうとしていた。しかし出発の朝、ピーターは自らの首を吊り、この世を去っていた。出発前夜、ピーターに一体何が起きたのか?絶望的な状況下で、残された2人に未来は訪れるのか―! ?


ストーリー………D
ゾンビの質………C
キャラクター……C
設定………………D

総合………………D
おススメ度………D


【良い点】
・拷問に自信ニキが面白い

【悪い点】
・話の内容がスッカスカ
・そのくせ無駄に複雑なことしようとして失敗している
・緊迫感皆無で見ていて非常に退屈


 基本的に、何もかもダメな映画です。視聴中は何度も倍速再生ボタンに手が伸びかけました。話はスッカスカで非常に退屈、先も気にならなければ興味も沸かず、おまけに無駄に話を複雑にしようとして失敗していることにも腹が立ちます。見ることは全くおススメしませんが、唯一、登場人物の一人である「拷問に自信ニキ」の小物っぷりが面白かったので、それだけが救いでした。クソだよクソ!






【以下、ネタバレ注意!】








 何気に、久々にゾンビ物で大外れ引いた気がする(呆然)
 さて今作ですが、なぜか発生したゾンビから逃げてる妊婦が、逃避行中に出会ったなぜか抗体を持っている謎の女性を拷問に自信ニキ(笑)から守って、置き去りにして、救助船に行ってみたら救助船いなくて、謎の男たちになぜか連れ去られるお話です。んにゃぴ……よく分かんなかったです。

 というわけで、さっそく詳細な内容を見てゆきましょう。ですがこの映画、まともな点と言えばゾンビの出来がまあまあのクオリティであることくらいしかなく、基本的に何もかもがダメなので、いきなり悪い点です。すまんな。



 今作の悪い点は、話の内容がスッカスカであることと、無駄に話を複雑にしようとして見事失敗していること、それに、とにかく緊迫感不足で退屈極まりないことです。


 まずこの映画、中身についてはそれはもうスッカスカ。発生原因不明のゾンビに、なぜか完全抗体持ちの女、そしてそいつを捕まえては拷問している目的がよく分かんねぇ脱軍人一味に、結局登場しなかった非感染者が集まる救助船など、どっかで見たことあるような設定を適当に散りばめただけのような本編内容は、見ていてもまるで引き込まれませんでした。

 まあ、ゾンビ映画の設定なんて出尽くしてる感がありますから、それらを一つの映画としてきちんとまとめ上げてくれるのならまるで問題ないのですが、今作の場合は一つ一つの設定や出来事にろくな説明がついておらず、しかもキャラクターたちの言動や背景も裏が透けて見えそうなほどペラッペラなので、「とりあえず出しといた」感が強すぎてまるですんなり受け入れられないのです。言ってしまうと「なんで?」「これどういうこと?」「は?」と感じさせられる部分が多く、話がスッと頭に入ってこないんですよ。


 とまあ、それだけ各所においてペラッペラな今作ですが、そのくせ話を無駄に小難しくしようとして見事失敗しているのがさらに傷。例えば今作は、逃避行を続ける妊婦視点と、抗体持ちで監禁拷問を受けている謎女視点という二つの視点が切り替わるように話が進んでいき、ある地点でこの二人が出会って視点が一本になるという、まあよくある構成を採用しているのですが、この構成がまた今作の分かりにくさと視聴時のストレスを募らせる大役を担ってくれています。

 この今作の視点変更方式、異なる視点から物語が描かれるというよりかは、完全に話をぶつ切りにして何の脈絡もなく突然描写が切り替わる、とでも言った方がいいほど残念な出来栄えで、無駄に話がブツブツ断絶させられるので無駄に状況が把握しずらく、しかも無駄に視点がコロコロするせいで緊迫感や緊張感といったものまで無駄にブツ切りにさせられ、結果何も残らないという無駄極まる無能さ。何より今作の場合、視点変更してまで描くほどのストーリーがないため、完全にテンポが悪くなってるだけ&状況が把握しずらくなっているだけ、という負の効果しか生み出せていないんです。構成が下手すぎてイライラしてきた。

 とどめに今作、ただただストーリーがペラペラで中身がないだけではなく、致命的なまでの緊迫感不足まで抱えているのですからもうどうしようもありません。原因としましては、ゾンビの出来自体は悪くない反面、そもそもゾンビが全然出てこないことや、道のド真ん中で車駐めて、窓全開にして話し込んでたらゾンビに噛まれるシーンなど、間抜けなシーンがいくつかあること、また、キャラクターの掘り下げがクッソ浅いせいで別に誰がどうなろうとどうでもいいことなどが挙げられます。

 特に、そもそもゾンビが全然出てこないこと、これは痛い。これ自体が痛いというよりは、ゾンビの登場を削ってまでキャラの掛け合いややり取りなどのシーンを重要視しているくせに、その肝心のキャラの掘り下げや設定がクッソ雑で、緊迫感もないうえ話に興味が持てないことが痛いんです。



 というわけで、ゾンビの出来がそこそこ(出番があるとは言ってない)であること以外はもう何もかもダメに感じた本作ですが、ただ一つだけ、いや一人だけ、私の好みにドストライクなキャラが出てきてくれたこと、これが唯一の救いでした。その人物とは、何度か話題に挙げている「拷問に自信ニキ」です。

 この人物、一応この荒廃した世界で、多くの部下と捕虜を従えている元軍人?かなんかのおっさん、という設定の人物なのですが、この映画においてはラスボスポジという有能そうな扱いを受けている割に、その実びっくりするほどの無能

 例えば、捕まえた捕虜の女に、車中で激寒な自分語りを延々と垂れ流している隙を突かれて逃げられたり、その捕虜捕まえて虐めていると、その辺通りかかった妊婦に銃を向けられて「俺を誰だと思ってる」「撃てば仲間が来る」「このことは忘れてやるから見逃せ」「特別な拷問をしてやる(虚勢)」などと聞いているこちらが恥ずかしくなるほどの小物セリフを並べ立て、最終的には狭い通気口内でその妊婦を追い詰め、「俺が(お前の腹にいる)赤ん坊の父親になってやるぜ(ドヤ顔)」とか煽りまくってたくせに、後ろからゾンビが来ると掌を返したかのように、「早く! 早く行け! 早く!」とクッソ焦りながら前進を促した結果、逆に妊婦にクソ煽り返されて他界という、どの場面を切り取っても面白……いえ、終始無能でクッソ小物な人物なのですが、でもその小物感が最高に良かった。近年、逆に珍しいほどの絵に描いたような小物っぷりで、もう出てくるだけで笑いを誘われました。この映画唯一の癒しだったね。



 というわけで総評ですが、クソだよクソ! こんな、緊迫感もなければマトモなストーリーもない、思い付きレベルで説明ゼロな極薄設定を連打してくるだけの映画なんて見る価値ないと思います(辛辣)。見ている最中は非常に苦痛で、これまた倍速ボタンに何度手が伸びかけたか分かりません。拷問に自信ニキは非常に好きなタイプのキャラでしたが、その他の要素がどうでもよすぎる。何より緊迫感不足はかなりの痛手でした。内容に対して、まったく興味が湧かなかったです。おススメは全くできませんが、見たいというその気持ちがあるのなら、止めはしませんよ。はようクソ(映画)まみれになろうぜ。