ジュラシック・リボーン
レンタル版を吹き替えで視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】


【あらすじ】
人類vs恐竜群! 地球最終争奪戦、勃発! ! 
再び、地球にジュラ紀<恐竜時代>が訪れるのか! ?

宇宙から地球に向けて隕石が飛来した。
ジョナスとラースは、行きつけのバーの看板娘キャンディスから、隕石を発見し大金を手にした知人の話を聞き、
一攫千金を夢見て、早速、隕石を探しに郊外へと向う。
奇跡的に落下現場で隕石を発見し、キャンディスに知らせようと大喜びのジョナスとラース。
しかし、翌朝、事態は一変する。突如、地球に襲い掛かる謎の翼竜群に人々が襲われ街は大パニックとなっていた。
逃げ惑うジョナス達であったが、ラースが高層ビルの奴らの巣窟に連れ去られ、翼竜の雛の餌食という絶体絶命のピンチに出くわしていた。
ラースを助けようと救出に向かったジョナスとキャンディスであったが、そこにとんでもない大ボスが現れる―! ! 


ストーリー……C
恐竜の質………C
キャラクター…B
設定……………C

総合……………C+
おすすめ度……C

【良い点】
・話のテンポが良く見ていて飽きない
・ヒロインを始め、行動的なキャラが多く好感が持てる

【悪い点】
・飛び抜けて良い点がない

 基本的に、良くできている映画です。無駄な会話シーンなどを極力排除し、基本コミカルなテイストで描いてくれるためサクッと気楽な気持ちで見やすく、また戦闘も多いので楽しめました。反面、恐竜が一種類しかいないことが結構なマイナスで、その他にも何か飛び抜けて良い部分がないのも残念でした。限りなくB-に近いC+の映画です。






【以下、ネタバレ注意!】






Q.あのー、パッケージのティラノサウルスみたいな奴は……?
A.知らんな。

 さて今作ですが、突如飛来した隕石から翼竜たちが大量に飛び出して来て街が大パニックになる映画です。
 はい、翼竜です。翼竜しか出ません。それについては承知いただいた上で……。

 では早速、今作の詳細な内容を見て行きましょう。とにもかくにも、まずは良い点から。



 今作の良い点は、話のテンポが良くダレないため見ていて飽きないということと、比較的キャラクターに好感が持てるということです。


 まず話のテンポの良さについて。先に述べたように、この映画のストーリーはいたって単純で、隕石から謎の翼竜大発生、街中大パニック、主人公たち戦う、敵ボス撃破、メデタシメデタシ! てな感じの非常にシンプルな内容なのですが、今作はこれをなかなかスピーディーに展開してくれることや、シリアスさを極力取っ払いコメディチックに描いてくれることなどが見事にシナジーを形成しており、全体的に見所が多くダレる要素が少ない、という具合の出来に仕上がっています。

 また、無駄な会話やシーンをなるべく省いた代わりに戦闘を多く入れてくれていることや、一箇所に長く止まらず、街中でのカーチェイス→マンション→豪邸→翼竜の巣、という具合にステージ移動を多くしてくれることなど、見ていて飽きさせないような工夫が各所に施されているため、なかなか楽しんで見ることができました。

 まあもちろん、内容が内容なので「倉庫に何気なく爆弾が置いてある」「掃除機で火炎放射器を作る」「爆弾抱えて翼竜の口内に特攻爆殺仕掛けたのに生きてる」など、各所に突っ込みどころは多々ありますし、結局この恐竜たちに関するマトモな説明も殆どないですが、それらの要素すら本編に漂うコミカルな雰囲気のせいで「まっ、いっか」と思わせられるほどでした。つよい。


 また、今作には行動的なキャラクターが多く登場し、話をしっかりと動かしてくれたことも評価できるポイントの一つです。リボルバー使いで銃の扱いに自信があるぐうかわヒロインに、主人公に振り回されながらもなんだかんだついて来てくれる相棒のオッサン、ただのスケベジジイと見せかけておいて実は重要キャラだった爆弾特攻おじさんなど、なかなかに個性的、かつ好感が持てるキャラクターたちが何かと多く揃っていて、見ていて楽かったです。 でも友達のポケットから勝手に金をくすねるガチ屑主人公はNG. 喰われて、どうぞ。

 また、特にヒロインは、強気で割と頼りになる反面、主人公の前ではちょっとデレてるところが可愛かった。でもリバルバー使うのはレボリューションなリロードが出来るようになってからにしとけ。

 というわけで、突っ込みどころは多々ありつつも、それを気にさせないほどの、もっと言うと、それらすらも見所の一つに変えてしまうほどのパワーが今作にはありました。これはなかなか凄いことだと思います。基本的な部分がしっかりしているからでしょうか。



 しかし、そんな今作にも気になる要素、残念な要素はあります。それは、全体的に「あともう一つ何か足りない」ということです。


 今作は確かに、押さえるべき部分はしっかりと押さえてあり、またストーリー全体を見てみても結構出来が良い部類の映画だと言えるんです。言えるんですが、ストーリーについても肝心の恐竜についても、一つ、本当にあと一つ、何か「物足りない」のです!

 分かりやすいところでいうと、恐竜の出来についてですね。今作の恐竜は、映像的、CG的な見栄えだけを見てもそれほど悪くありませんし、序盤から出し惜しみなく投入されることや頻繁に襲撃を仕掛けに来てくれることなど、使い方もなかなか上手でしっかり話を盛り上げるのに貢献してくれていました。しかしですね、種類が翼竜の一種類しかいない、これが痛い。

 いや、同じ種の翼竜しか出ないとは言っても、見た目はそれぞれちょっとずつ違うんですよ? 色も特徴も違いますし、最後にはサイズが特段デカいオスの翼竜も来てくれます。でもね、結局登場するのはこの一種類だけなので、やっぱり見慣れてきてしまうんです。まあ、ステージ移動や人間勢の武器交換が多いため、見飽きることや、戦闘に極端な単調さを感じることはありませんでしたが……でも、動きが早い陸戦型や、T-REXのような大型との戦闘シーンが一つでもあれば、それまでの翼竜戦とは一気に違う味も出せて本当に楽しめただろうなぁ……とか思ってしまうとね、やっぱり物足りなくなっちゃうよね。翼竜の使い方や動かし方が上手いだけに、余計にそう感じてしまいます。

 ストーリーも基本的に良くできていますが、先述の恐竜が一種類しかいないことに足を引っ張られてか、予想を裏切られるような展開があまりなかったせいか、のめり込むほどの面白さは感じられませんでした。本当に、あと一つなんですよ! あと一種類恐竜が出てくれたら、あと一つ、何か面白さを感じる要素があれば、総合評価は確実にBクラスでした。そんな意味を込めて、限りなくB-に近いC+を付けてあります。



 総評ですが、非常に惜しい映画だったと思います、特に恐竜の種類について。「翼竜だけでこんだけ面白く描けているんだから、後半はどんな恐竜が出てくるんだろう!」と思いワクワクしながら見ていたら、何も出てきませんでした。しかも、翼竜の使い方やストーリー展開のさせ方が上手いだけに、募りに募ったこの期待値が不発のまま終わったこの感覚。この気持ちが分かりますか(哀愁)

 しかし、ただでさえハズレが多い恐竜映画のなかでも、かなり良くできている作品であることには間違いないと思いますので、プテロダクティルスのファンの皆様と、面白いB級恐竜映画ってどんなものなのか見てみたい方は是非どうぞ!

 ところでパッケージの恐竜はどこにい