WE GO ON 死霊の証明
WE GO ON死霊の証明

 コンセプトが面白そうだった(小並感)
 レンタル版を視聴しました。まずはAmazon先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【予告編】


【あらすじ】
ロサンゼルス在住のビデオ編集者、マイルズ・グリッソムは死に対する過度な恐怖を抱えて孤独に生きていた。
その恐怖を克服するため、マイルズは相続して得た金を元に<霊/前世や来世>など、死後の世界が実在することを自分に証明した最初の人間に懸賞金3万ドルを渡すという新聞広告を出す。
そして千を超える連絡者の中から、信憑性が高いと思われる化学の教授、メキシコ料理店の女性霊媒師、起業家の3人の候補者が決定した。
自分の人生を案じている母親シャーロットを伴って、候補者たちと会うためにロサンゼルズ縦断の旅に出るマイルズ。
しかし彼は後々知ることとなる。この旅が身の毛もよだつ悪夢への入り口だということを――。

ストーリー……C
キャラクター…C
ホラー度………C
設定……………C

総合評価………C
オススメ度……C

【良い点】
・序盤の展開&コンセプトは面白い

【悪い点】
・中盤以降のグダり
・全体的に中途半端

 死霊の存在を求めて、主人公がお母さんと一緒にいろんな人たちに会いに行く、というお話。そのコンセプトが面白そうで借りて見たんですが、序盤の雰囲気とストーリー展開はなかなか良かったです。しかし後半、マジで幽霊登場してからは、なんかコレジャナイ感が強い展開に。全体的に中途半端な印象が拭えない作品でした。





【以下、ネタバレ注意!】





 死霊出てくるまでは面白かった(小並感)

 さて今作ですが、死への過剰な恐怖を抱える主人公が、「死後の世界の証明ができれば恐怖を克服できる」ということを考え、「死後の世界証明できる人コンテスト」を開催するというお話です。このコンセプトはね、個人的にはかなり好きでした。

 では、早速詳細な内容を見て行きましょう。まずは良い点から。


 今作の良い点は、目の付け所と序盤の展開は面白いということです。


 先述のとおり、この映画は主人公が死後の世界の証明を求めて、それが出来そうな人たちを訪ねて行く、というお話なんですが、そのために彼は新聞やネットに広告を打ち出します。「死後の世界を証明できたら、3万ドル出す」と。この結果、彼の元には1000件を超える多数の応募がありました。しかし、そのほとんどは明らかなイタズラやデマで、結果有効そうな投稿者は3人に絞られます。1人は学者の先生、1人は霊媒師、そしてもう1人は、実業家。主人公は期待を胸に、この3人と順番に会って行くことになるのでした。お母さん同伴で。

 この、「自分の手持ちの財産を投げ打ってでも、死後の世界を証明できそうな人材を全力で探し、その人物を訪ねて旅をする」という、今から冒険が始まりそうな感じというか、今まさに死霊証明への長い旅が始まろうとしているというワクワク感、そしてこの物語はこれからどんな方向へと向かって行くのだろうか、今から出会う人物たちはどんな人たちなんだろうという期待感などなど、スタートの切り方としてはかなり好きでした。この「死霊の証明」という荒唐無稽な試みは、果たして成功するのかどうか、そんなことに対する期待も大きくありましたね。

 まあ、結局この3人は死霊の証明に失敗、というか、配分がインチキ2のキチガイ1という具合でしたから、主人公は肩を落とすことになるのですが、ここまでは結構テンポも良くてサクサク見られ、展開も面白いので楽しんで見られます。特に、1人目の学者先生なんかは、胡散臭さとマジっぽさがかなりちょうど良い配分で、「エセかマジか、どっちだ?」とウッキウキで見てました。なにせ、この始まり方とコンセプトの組み方はすごく好みでした。


 
 というわけで、良い点は以上です。続いては悪い点を。今作の悪い点は、中盤以降にグダるということと、全体的になんとも中途半端な印象が拭えないということです。

 先ほどの続きですが、散々な結果に落胆した主人公くん。しかしそんな彼の頭に、4人目の挑戦者の存在が浮かび上がります。そいつはなんと、公開していないはずの主人公の携帯電話に直接ボイスメールを送りつけてきたやばい奴で、しかも「振り子時計の中に霊がいる」とかいう意味不明なメッセを送ってきたド変態なのですが、この「振り子時計」という単語に気をつけて他の投稿映像を見返して見ると、なんとマジモンの心霊映像っぽいのが混じっていたことに気が付きます。この時、主人公は思ったのでした。「こいつガチなんじゃね?」

 早速その有力株に会いに行ってみたところ、その人はとある廃屋に主人公を導きます。そしてその中には、なんとその人自身の死体が横たわっていたのでした……そうです、なんとその人は、マジモンの死霊だったのです! それ以降主人公は、その死霊にまとわり付かれ、どこに行っても、何をしてても、近くに知らないおっさんの死霊が同行してくることになるのでした。

 いやもうね、ここまで話が進む頃には、ぶっちゃけ先の展開に興味が持てなくなっていました。前半は、一風変わった主人公のこの企画がどうなるのか、果たして死霊の証明は成し遂げられるのか、そしてこの映画はどんな着地の仕方をするのか……などなど、気になる部分がたくさんあって、また先の展開だって証明成功、失敗のどっちに転ぶ可能性もあったので、なかなか興味と期待感を持って見ていられたんですが、それが一転本物の死霊がわざわざ自分からコンタクトを取ってきてですよ、以降は証明どうこうとか関係なく「悪い死霊に取り憑かれちゃったからなんとか除霊しなきゃ」という、悪い意味でありがちな展開にシフトしてしまったのは非常に残念でした。この無茶な証明が成功するかどうか、という部分こそが今作独自の色だったと思うので、除霊どうこうとかいうホラーにありがちな安易な展開にはしてほしくなかったです。

 また今作、前半は先の展開に興味を持って見て入られますが、後半は前半に露骨に貼ってきた伏線回収に回るため展開が読みやすいというのも考えもの。マジの死霊がいると判明して以降は、ただのキチガイに見えた霊媒師がマジモンだったことや、過去に事故死したという主人公の父親絡みの伏線もすぐに分かります。結局のところ、ストーリーは後ろに行けば行くほど意外性がなくなり、着地点も見えてくるのであんまり興味が持続しないんです。これが痛い。

 さらに、今作はホラー描写が特段優れているわけでもないのでホラーとして見ると見所に乏しく、また後半以降はストーリーもなんかありがちな感じになって行くためストーリー的な見所も薄い、という具合に、なんとも全体的に中途半端な印象がついて回ったのもマイナス点でした。

 

 総評ですが、前半の流れは好きでした。後半はなんかありがちな感じになっていって微妙に感じる。個人的には、そんな評価に落ち着きました。全体的に悪くはないんですけど、まあ良くもないかな、という印象が強いです。あまり積極的にオススメはしないですが、あまり過度な期待を寄せずに見る分にはまあまあ、という感じだと思います。

 今回はここまでです、ご視聴ありがとうございました。