廃墟殺人鬼 ハザード・ジャック
ハザードジャック

 なんだぁ、このクオリティは? 証拠物件として押収するからな?
 さて今作ですが、レンタル版を吹き替えで見ました。あらすじと予告編に続いてレビュー開始です。夢のある映画の旅をお楽しみください。

【予告編】


【あらすじ】
廃墟マニアのアールが見つけた元病院のとある廃墟。
彼はその廃墟で、週末の一晩を騒ごうと計画し、ネットで参加者を募った。
集まったのは、イケイケな男女4人と、映画監督を夢見る男とその彼女、料理上手なゲイのカップル、そして廃墟マニア:アールの彼女と、彼女の親友:ブリジットとその彼氏の計12人だ。
──しかし彼らはまだ知らなかった。
彼ら以外に、その廃墟にいる人間のことを…。
そしてその人間が、血も涙もない究極の殺人鬼であることを…。


ストーリー……D
キャラクター…C
設定……………D

総合……………Dー

【良い点】
・おっぱいがいっぱい

【悪い点】
・見所皆無

 とにかく盛り上がりも見所もない映画でした。おっぱいがいっぱい見られる以外は、何も得られるものはないと思うんですけど。





【以下、ネタバレ注意!】






「おっぱい見られればなんでもいいわ」っていう変態以外は多分見なくていいと思うんですけど(名推理)

 さて今作ですが、アホな若者たちが廃墟に不法侵入してペイントボールしようぜ! と騒いでいたところ、その廃墟を根城にしていたPTSDの退役軍人殺人鬼兄貴が自分の拠点を侵されたことに激昂し1人づつ殺していく、という内容の映画です。「ペイントボールってなんだよ」ってそこの兄貴姉貴、まあサバゲーみたいなもんだよ(適当)

 では早速、今作の良い点から見ていきましょう。


 今作の良い点は、おっぱいがいっぱい見られることです。以上です。いやマジで。

 今作はアホな若者たちがパーティーする話が全体の半分くらいを占めているため、アホな若者たちの馬鹿騒ぎ描写が数多く盛り込まれており、そのおかげでなんか野球拳的なことして美女2人がおっぱい出すシーンとか、映画監督気取りの助平が自分の彼女の裸撮影するシーンとか、試合前にいっちょやっとくか、というノリで雑にヤリ始めるシーンとか、そういうのがいっぱい盛り込まれています。そのおかげで、ストーリーは欠片も面白くなかったですがおっぱいだけはいっぱい見られました。でもな、多分映画に大事なのっておっぱいじゃないと思うんですけど。


 というわけで、良い点は以上でした。続いては悪い点を。今作の悪い点は、終始欠片も盛り上がりとか見所がないということです。というかおっぱい以外全部です。

 まず、この映画の内容から重要な要素を3つ取り出してみましょう。考えてみたところ、この映画で重きが置かれている要素はおそらく次の3つ、すなわち「①パーティーでの馬鹿騒ぎ」「②主人公とヒロインの恋愛」「③殺人鬼による殺戮」だと思うんですが、この3つの内容、どれもこれも重大な欠陥を抱えています。順番に見ていきましょう。

 まずは①パーティーでの馬鹿騒ぎについて。これはもう言うまでもないんですが、単純に無駄に長い&その間一切話が進まないせいで見ていて退屈です。しかも、ペイントボールしにきたくせに別に試合が始まるわけでもなく、試合前のワチャワチャしたなんの見所も進展も面白みもないただのパーティーを、ただただ無意味に見せつけられるだけなんで余計に。これがね、ガチの試合とかが始まっていれば評価は変わったのかもしれませんが、まじで試合が始まらねーんだよ。せめてペイントボール見せてよ。

 この間良かった部分といえば、まじでおっぱい見られることくらいでした。でもまあ、ただ本題そっちのけでおっぱい見せられても「おう時間稼ぎはいいから話進めーや」としか思わなかったんですけどね。こういうシーンはさ、話も少し進んできた中盤とかにちょろっと入れるからこう燃えるんじゃねーのかよ。こんな話の進んでない序盤に安易にポンポン出されても嬉しくもなんともないし、場合によっては「まあおっぱい出しとけばいいか」とかいうクソ安易な姿勢が透けて見えて鬱陶しいだけなんだよ。

 話が逸れましたが次。次は②主人公とヒロインとの恋愛についてです。どのジャンルの映画にも広く取り入れられるこの要素、当然この映画でも取り入れられていましたが、もう「下手か」の一言しかない。いや、普通こういう映画で取り入れる時ってさ、こう、仲間が襲われていく恐怖や、脱出するために足掻くものの生きて帰れるか分からない極限の状態の中で、お互いが自分の素直な気持ちをぶつけて結ばれる場合とか、共に非日常の事態に立ち向かっていく中で信頼とかが深まっていい感じになる場合、もしくは序盤で早々に結ばれちゃって、それを後々の展開に活かしていく場合とかが多いと思うんですけど、この映画ではそんな要素は一切ありませんでした。無駄に長い時間かけて、2人はお互いの気持ちに素直になって結ばれることになるんですが、これがなんと殺人鬼の存在を認識する前なんですよ。というか、裏で仲間が殺されてることに全く気がつかない2人が、クソのんきにベッドの上で語り合ってイチャついて結ばれる描写を物語の中盤に無駄に意味もなく盛り込んでくるんですよ。おうおう、お前らただパーティーの雰囲気に流されて付き合っただけじゃねーか。

 結果、無駄に序盤から時間をかけて描写をしてきた割には、2人の関係はこの映画の本筋に影響を及ぼさないどころか、この異常な事態の中で結ばれたわけでも、結ばれたからといって何かあるわけでもないため盛り上がりポイントになることもなく、ただただ「こいつらが何も知らずにパーティーの雰囲気でいい感じになってる間に裏で仲間が死んでいく」という描写にしかなっていなかった。なんでこんな無意味な要素に無駄な時間を割いたんだ。

 そして最後、大本命③殺人鬼による殺戮について。でもね、これももうお察しレベルの結果にしかなっていなかったんですよ。

 まず単純に映像的に安っぽくて稚拙。でもまあ、これは別にいいんですよ、こちらとしても別に一級品の殺害を求めているわけじゃないんです。しかしですね、これといって殺し方に何かこだわりがあるわけでも、痛々しい拷問シーンとかがあるわけでもなければ、恐怖の存在に追われるハラハラとかドキドキとかも特になく、グロ方面に力を入れているわけでもない。しかも出会ってすぐ殺しちゃうし殺し方も雑だし、犯人の正体は冒頭でネタバレさてちゃってるから正体探る的な描写も皆無だし、何より長々と無駄なパーティー描写と無意味な恋愛ごっこ見せつけられた挙句やっときたお待ちかねのシーンがこんなのじゃまるでお話になんねぇんだよ! まあ、映像的にある程度安っぽく仕上がっちゃうのはどうしようもないとしても、だとしたらなおのことストーリーとかキャラクター描写とかペイントボール対戦とか、そういった別の部分でそれをカバーしてしかるべきじゃないのかよ! そんなんじゃ甘いよ?

 またこの映画、裏で仲間が殺されていくという事態の深刻さに全く気がついていない主人公とヒロインが「何か異常な事態が起こっている」という認識を持ち始めるまでに上映開始から1時間以上かかるんですが、そこから犯人と対峙して決着つけるまでの時間はわずか5分しかありません。もっと言うと、主人公&ヒロインが犯人と対峙してからこれを撃退するまでにものの30秒かからないです。なんだお前ら犯人撃退RTAでもやってんのか? もうね、明らかに全体のバランスがおかしいんですよ。

 総評ですが、おっぱい見られること以外は全部ダメです。というか論外です。面白かった部分といえば、主人公たちが犯人と顔合わせして即撃破するシーンのみで、その他見所盛り上がりは皆無でした。唯一、キャラクターの出来自体は(頭わるわるな奴ばっかりだけれども)悪くはなく、見ていてイラつくような奴もいなかったので酷くはなかったんですが、別に良いわけでもなかったんでやっぱなんでもないです。

 盛り上がりのない映画が見たい人と、おっぱいあればなんでもいい変態以外は見なくていいと思います。