シャークネード5 ワールドタイフーン
シャークネード5


 6が4DXで公開するっていうから見に行こうと思った途端に、(あれ? そういえば5見てなくね?)と思い、公開前日に急遽見た奴です。うーん、これはにわか。

【過去作レビュー一覧】

 さて今作ですが、ネトフリにあったので吹き替えで見ました。まずはアマゾン先生のあらすじ&予告編からどうぞ。

【あらすじ】
サメによる未曽有の天変地異を描いたパニックシリーズ第5弾。一連のシャークネード撃退の功績によりNATOの戦略会議に招集されたフィンは息子を連れてロンドンを訪れる。だが、突如発生した巨大なシャークネードに息子が呑み込まれてしまい…。

【予告編】


ストーリー………B
サメの質…………B
キャラクター……B
設定………………E

総合評価…………B−
おススメ度………B


【良い点】
・毎度毎度開始からクライマックスで掴みが上手い
・飽きずに楽しめる展開
・終盤の盛り上がり方がすごい

【悪い点】
・中盤グダる
・全体的に展開がぶつ切り気味なので好みが分かれる


 全体的に、次回作であり最終章でもあるラストチェーンソーへの繋ぎが強い作品でした。こいつ単品では過去作に比べると力不足な感は否めませんが、これ単体でというよりは、話の構成等含めて6もセットで評価した方がしっくり来るし、その場合のパワーは充分です。面白いことは間違いないのですが、次回作あっての今作なので、これを見た人は折角だから6も見てきましょう。今ならまだ映画館でやってるよ!






【以下、ネタバレ注意!】







 ネトフリにシャークネード全部あるの普通にエモいと思う。

 前作でのシャークネードのパワーダウンを受け、今作のシャークネードは大幅なアッパー調整を施されて帰ってきました。格ゲーの調整かな?

 もはやあらすじは説明不要、早速詳細な内容を見て行きましょう。まずは良い点から。

 今作の良い点は、いつも通りの飽きずに楽しめる展開と、終盤の盛り上がり要素です。

 毎度毎度、オープニング前の展開がもはや映画1本分くらいの密度があることに定評のあるこのシリーズですが、今作もシャークネード発生からとりあえずの撃退を見せるところまでをOP前にぶち込んで来るため掴みはバッチリ

 さらに、今回は副題にワールドという名を冠している通り、テーマは一国内に留まらず世界へ。そのため必然的に、話のスケールも前作の比ではないほどに大きくなり、舞台がロンドンからスイスへ、オーストラリア、ブラジル、イタリア、そして約束の地である日本へと、まさに世界中(の観光地)を舞台にしてシャークネードとの決戦が展開されるわけです。
 ……これ全部本当に現地行って撮影したんですかね? だとしたら観光地巡りしたかっただけなのでは(邪推)

 さてとにかく、このように今作ではこれまでとの相違点として、「シャークネードの中に囚われた息子を救う」という目的の下、この国でシャークネードと戦っては次の国へ移動し、そこでも何かしらの手を使ってこれと戦い、また次の戦地へーーと話が展開して行くため、様々な場所を舞台とした様々な展開を次々と切り替えて楽しむことができ、大変に飽きにくく視聴することができます

 戦い方も、
あえてシャークネードの中に飛び込んでサメを切り裂きつつ進む、サイボーグと化したエイプリル(主人公の嫁)がゴッドスラッシュタイフーン起こしてシャークネードを引き寄せる、オペラハウスを変形させサイコミュ兵器で攻撃するなどなかなか多彩。構成としては、次々と姿を変えて襲いくるシャークネードとの戦いを描いた、4に近いでしょうか。

 そんなこんなで、次から次へと観光地、もとい世界各地での戦いを描いて来た今作は、ついに日本での最終決戦を迎えます。そしてここからが、今作の本領発揮と言っていいでしょう。

 東京が舞台ということで我々日本人の興味を引いておきつつ、しかしここからはまさに怒涛の展開に。そこでのシャークネードとの最終決戦&相変わらず世界中で発生しているシャークネードの影響により、まず主人公フィンの家族が死に、ノヴァが命を落とし、そして妻のエイプリルまでもが爆発四散するなど、シャークネードにおけるフィン以外の超重要人物たちがバタバタと死んで行くのです。さらに、エイプリルの活躍によりシャークネードを撃退すること自体はできたものの時はすでに遅く、その時には地球が壊滅にも等しいほどの被害を受け、多くの人類は死に絶えるなど、とても勝利とは呼べないほどの惨状で終局を迎えるのです。これまで、無敵のシェパード家の名を冠したフィン一族ですが、ついに5作目にして壊滅状態に陥り、結果地球も救えなかったーーそしてラストでは、時を超えて大きくなった息子ドルフ・ラングレン時空を超える車デロリアンもどきで突如登場し、現実を変えるため過去の世界へと2人で出発する、というところで今作は終局を迎えます。

 死んでゆく仲間たち、壊滅する地球、崩壊する現実。これまで無敵のヒーロー的ポジションにいた人たちが、強大な敵を前に次々と倒れて行く。そして、その現実を変えるため息子とともに過去へと旅立つ主人公。いや、最終章へのつなぎとして、こんな熱い展開ありますか? お前インフィニティ・ウォーかよ。ここのラストシーンの怒涛の畳み掛けは、個人的にすこすこのすこでした。



 というわけで、この怒涛の展開とラストシーンの畳み掛け。これがもうとにかくお気に入りな映画なんですが、反面悪い部分も。それは、中盤のグダリ具合と、ぶつ切り気味な展開です。


 まずは中盤の展開について。今作は次から次へといろいろな国へ旅立ち、その地その地でシャークネードとの戦いが起きるため飽きずに見られるといいましたが、そうは言ってもこの流れに慣れてくる中盤には少々展開はダレ気味。特に中盤では、フィンが手にしているサメの秘宝なる重要アイテムを狙う謎の一味が現れ、そいつとクソザコカーチェイスを繰り広げた上普通に取り返して終わりというなんか何がしたいのかよく分からん展開もぶち込まれ、(おっ、ネタ切れか?)という気分にさせられました。

 また、ワールド巡りをする関係上、1つの観光地で何かして戦闘、また次の地へ行って何かして戦闘〜の流れが続くため、1回1回展開がぶつ切りになっている感じがする、というのも気になるところ。この展開のぶつ切り感は、飽きにくくなることや何かオムニバス映画っぽくなるなど、これはこれでいい部分もあるのですが、残念な映り方をしてしまう可能性も同程度孕んでいるな、と思いました。



 というわけで総評ですが、私はかなり好きです。特に終盤の、強大な敵を前にして仲間が次々と倒れて行くインフィニティ・ウォーな展開には非常に心を動かされ、その後にドルフ・ラングレンが突然デロリアンひっさげて登場し、フィンとともに過去の世界へと旅立つエンディングには普通に感動したのでした。

 というわけで、続編となるシャークネード ラストチェーンソー現在絶賛公開中! 公開終了前にぜひ劇場へ! ほとんどの劇場で公開終了したそうです。もう一度やれ